「おっさん時計」は最近になって機械式時計の魅力に突然目覚めてしまったおっさんが次なる一本を購入するために必要な知識を深めていくことを目標とした連載です。【毎週水曜日に更新】
「時計の買い方(極めて個人的な)」
腕時計を、特に高級な腕時計を購入するときは何を基準に選ぶのでしょうか。
知名度や価格を重視してステータスを満たしてくれる時計を選んだり、ズバリ見た目で綺麗だ、カッコいい、かわいいと思った直感を信じて選んだりする方が多いのではないでしょうか。
悩むのはどちらかというと経済的な問題で、「ああ、あの時計が欲しいけど今の予算だとこっちの時計に妥協かなぁ」など、そういう悩み方があると思います。
さて、自分の場合ですが時計を選ぶルールがあって、先ず第1に今年発売したモデルであること。第2に耐磁性が備わっていることを重要なポイントとしています。
その上でステータスを満たしてくれて、カッコイイ(自分に似合う)時計を探しているので、まず該当する時計を探すのが大変で、色々と調べる羽目になっています。
どんなにデザインが良くても今年のモデルでなければ断腸の思いで候補から除外してしまうし、これは自分に似合うなーと思っても耐磁性が備わっていない(低い)場合はやはり候補から除外してしまいます。
そんなことせずに素直に欲しいモデルを予算内で買えばいいのにと思っているのですが、中々出来ないでいます。
なぜなのか。
今年発売したモデルに限定している理由は、新しいものが好きというのもあるのですが、それとは別に時計の劣化の問題があります。
機械式時計は内部にオイルが注油されていて、このオイルが劣化する事が理由で定期的なメンテナンス(オーバーホール)が必要とされています。
もし機械式時計が使用した分だけ劣化するのであれば問題ないのですが、製造された段階でオイルの劣化は始まっているらしく、使おうが使うまいがオイルは劣化し続けるのだそうです。
つまり、去年やそれ以前に発売されたモデルの場合、店頭に並んで売れずに残っていたり奥の倉庫で眠っていたりしているだけでも劣化は避けられないのだとか。
勿論、5年前に発売したモデルが全て5年前に製造したモデルとは限らないと思いますが、実際自分が購入する時計が何年に製造されたか分らないと不安です。
そんなの大した影響が無いよとか、オーバーホールすればいいのだよと思われるのでしょう、その通りだと思います。しかし、少しでもいい状態のものをファーストオーナーとして手にしたいと願うと、選択肢として今年発売したモデルとなるのです。
しよーもないこだわりだと思っているのですが、こだわってしまうのです。
耐磁性については次回・・・「時計の買い方(極めて個人的な)その2」お楽しみ。
byしんた