「おっさん時計」は最近になって機械式時計の魅力に突然目覚めてしまったおっさんが次なる一本を購入するために必要な知識を深めていくことを目標とした連載です。【毎週水曜日に更新】
10月半ばになってきて、肌寒くなってきました。
長袖を着る機会も増えている今日この頃ですが、袖口からそっと見え隠れする時計・・・いいですねぇ。
袖口がゴムになっているスエットやパーカーだったら特に気にすることは無いのですが、服の種類によっては袖口にボタンが付いています。中でも金属製のボタン(スナップ)が付いている服があるのですが、これは大問題です。
金属のパーツが大事な時計にカッツン、カッツンぶつかりやがって・・・じゃなかった、おぶつかりになられて、大変困惑しています。
ほんとにどうしようか悩んだ結果、金属が当たるのが嫌なので時計とぶつかってしまう左手袖口の金属部分に布を縫い付けて当たっても大丈夫にしてやりました(やったね)
おそらく、試したことないのでわかりませんが、たぶん、金属パーツがコツコツ当たった位では時計は傷つかないと思います。そんなに気にすることないのでしょうけど、でも気になっちゃうもんは仕方ないっ!
そんなことはさておき今回は「手巻き時計」です。
機械式腕時計のゼンマイを巻く仕組みには大きく「自動巻」と「手巻き」の2通りがあります。「自動巻」は手首に着けていて腕を振っていればローターが回転してゼンマイを巻き上げてくれる機構で現在販売されている時計の多くは自動巻を採用しています。
対して「手巻き」は自動巻が発明される以前の仕組みで竜頭を指で回転させることでゼンマイを巻き上げる仕組みです。
「手巻き」の時計は定期的に竜頭でゼンマイを巻き上げてあげる必要があるのですが、自動巻に必須のローターというパーツを必要としない手巻きは自動巻に比べて時計を薄く頑丈に出来るメリットがあります。
手巻きは時計を薄くできるので、ドレスウォッチとして今でも新作が発表されています。
ドレスウォッチとはフォーマルな装いの時に着用する時計の事で、男性の場合はワイシャツの袖口に収まるサイズが良い時計されています。
なので、薄いほうが収まりも良くドレスウォッチには手巻きの時計の方が適しているのです。(自動巻でも手巻きに負けない薄さを実現している時計もありますが、高価になる傾向があります)
手巻きで気を付けなければいけない点は、防水性能が構造的に低いことです。
時計にとって竜頭とケースの隙間は最も水が浸入しやすい場所です。自動巻の時計の殆どはねじ込み式と言ってロック機構が備わっていますが、手巻きはすぐに竜頭でゼンマイを巻き上げられるようにこのロック機構が無いのです。
でもまぁ、袖口にあるボタンがちょっと時計に当たった位でヒィーヒィー言いながら、「濡れた手で時計触ったら壊れちゃうかも」と想像してしまうくらい心配性なので、ドレスウォッチは縁遠い存在です。
次回は「気になる時計⑩ スウォッチ」です・・・お楽しみに。
byしんた