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おっさん時計 #41「時計店めぐり旅(専門店編)」

「おっさん時計」は最近になって機械式時計の魅力に突然目覚めてしまったおっさんが次なる一本を購入するために必要な知識を深めていくことを目標とした連載です。【毎週水曜日に更新】

「時計店めぐり旅(専門店編)」

近くの商店街にも時計だけを売っている時計店はありますが、今回は高級腕時計を取扱う時計店の話となります。

ところで、商店街にある時計店でお客さんがいるところを目にしたことがありません(定点観測をした訳ではないのですが)。勿論、世の中には繁盛している商店街の時計店もあるでしょうし、ブランド品を扱っているところや、アンティークを扱っているところもあるでしょうから、一概には商店街の時計店に閑古鳥が鳴いているという訳ではないのでしょう。

不思議なのは20年近く前からある時計店が(大変失礼ながら繁盛しているようには見えないのに)今でもまだ営業していることです。「さおだけ屋はなぜつぶれないのか」的なからくりがあったような気がしてとても気になるところではあるのですが、本題ではないので話を戻します。

高級機械式腕時計を専門に扱う時計店があります。

百貨店と同様に同じフロア、あるいは建物内に様々にブランドを取り揃えていて、ブランドの垣根を越えて時計を見比べる事が出来るのが強みです。

高級時計のショーケースは、価格が価格ですので中々心理的に近づき難いものです。百貨店の場合は、お店に入店する事自体のハードルは低いので、時計コーナーに何となく近づいてサラッと見て、スゥーっと帰るといった芸当ができます。

ところが、専門店はそもそも時計しか取り扱っていないので、場合によっては建物全てが時計店(高級)なので、サラッと見て、スゥーっと帰るという行為は困難を極めます。

経済的に余裕がある場合や、買うぞと決めて入店するのであれば心理的な問題は無いのですが、ちょっと何となく見てみたいといった時は「ひやかしと思われたら嫌だな」といったネガティブなイメージが付きまといます。

とは言っても、時計は決して安い買い物では無いので「色々見て調べなければ買えないぞ」と意を決して入店すると、とても親切な接客をして頂くことがほとんどなのでネガティブなイメージが杞憂だった気づかされます。

ほとんど、というのはそうでないこともあったという事ですが、経験上はほぼ親切丁寧な接客ばかりでした。

専門店で時計について色々と質問をさせて頂いたことがあったのですが、その時対応して下さった方が研修中の方で、もちろん研修中とはいえ非常に詳しい知識をお持ちでした。ただ、専門的な話になった時、ご自分の勉強用の資料ファイルを持ち出してくれて色々見せてもらったことがあります。

専門店は、様々なブランドを取扱っているのだから日々勉強をされているのだと感心したのと同時に様々なブランドを見比べてみたい時は良い選択肢の一つになるのだと思った次第です。

次回、「時計店めぐり旅(路面店編)」です・・・お楽しみに。

byしんた

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