「おっさん時計」は最近になって機械式時計の魅力に突然目覚めてしまったおっさんが次なる一本を購入するために必要な知識を深めていくことを目標とした連載です。【毎週水曜日に更新】
忘備録として書きます。
相変わらず耐磁性については非常に気になっているのですが、磁力という目に見えないものなので直感的に分りにくいものです。
色々しらべて数値で知ることは出来ても実際にどの程度の影響が出るものなのか知る由もありません。
そこで、最近また時計店の店員さんに色々聞く機会があったので、耐磁性について、磁気帯びについて尋ねてみました。
現代社会は磁気を発するものが多く、機械式時計にとってはあまり良い環境とは言えません。そこで機械式時計を買うにあたって耐磁性を気にして買う人は多いのかと尋ねてみました。
店員さん曰く、耐磁性を気にして買う人は少ないそうです。というより、磁気帯について説明してもピンとこない人が多いとのこと。
しかし、購入してから時計の調子が悪いと来られる方が多く、その時に磁気帯していると分り始めて磁気について考える、となるそうです。
磁気帯すると1日10分以上の狂いが生じ、流石にそこまで狂うと時計としての機能を失ってしまいます。
磁気帯した場合は磁気抜きをすれば治るのですが、時計店に持ち込んで磁気抜きをしてもらうか、磁気抜きをする機械を自分で買う必要があります。
相当強い磁気にさらされない限り、分解修理は必要ではないそうですが、場合によっては分解して磁気抜きする必要もやはりあるそうです。
耐磁性を謳っている時計もあるのですが、オメガのマスタークロノメーターを取得しているモデルを除いては、磁気帯びは避けられないのが現状であるとおっしゃっていました。
スマホ、テレビ、カバン等に使われてる磁石など磁気を発するものは多くあるですが、意外なところで公衆トイレのエアータオル(手を入れると温風がガーッと出て手について水分を飛ばす機械)が良くないらしく、時計が内部の空間に入るとやはり磁気帯びをしてしまうそうです。
店員さんも経験がおありで、普段から磁気には気を付けていたのにいつの間にか磁気帯びをしてしまい、色々調べてみたらエアータオルが原因だったことがあったそうです。
本当にどこに磁気帯びの原因が潜んでいるのかわかりません。そういうものだと割り切って気を付けて使いつつも磁気帯びをしたら磁気抜きをしつつ使うというのも選択肢化もしれません。
次回こそは、「時計店めぐり旅(路面店編)」です・・・お楽しみに。
byしんた