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おっさん時計 #3「パワーリザーブ②」

「おっさんは腕時計がもう一本欲しい」は最近になって機械式時計の魅力に突然目覚めてしまったおっさんが次なる一本を購入するために必要な知識を深めていくことを目標とした連載です。【毎週水曜日に更新】

機械式時計には「手巻き」と「自動巻」の2種類ゼンマイの巻き方があります。

「手巻き」は竜頭を手で巻いて動く時計。「自動巻」は手首に着けておけば内部にあるローター(半円上の板)が腕の動きに合わせて回りゼンマイを巻き上げてくれる時計です。※自動巻でも竜頭を回せばゼンマイを巻くことができます。過去にはローター巻き上げしか出来ないモデルもあったそうです。

今回は「自動巻」の話。

「オメガ シーマスター ダイバー300M」のパワーリザーブは55時間。自動巻。

購入前はどのくらいの頻度で巻かなければならないのか、全く想像もつかず。取り敢えずパワーリザーブの長いモデルを探す日々でした。

そして、購入したモデルは55時間でしたが十分だと感じています。

まず、このオメガは毎日着けていません。休みの日だけです。仕事中はぶつけてしまう可能性が結構あるので、ぶつけてしまっても大丈夫な時計をしています。高価な時計は緊張もしますから。

週に1日か2日着けるだけなので、使用してから次に使うまでに5~6日は間が空くことになり、この使い方だとパワーリザーブが6日以上のモデルでないと止まらせないで使用することは難しいと思います。

5日(120時間)のモデルでも結局、巻き上げを最大にしておいてギリギリもつかもしれないレベルで、尚且つゼンマイがほどけている状態だと時計の時刻も正確ではなくなっていきます。(ワインダーについては別の回でとりあげるつもりです。)

標準的な時間は38時間~72時間位なので、週末だけ使用だと止まることが前提になります。 ちなみに、腕に着けて毎日歩く(腕を振る)ことが出来れば、ほとんど止まることはないと思います。

従って、「オメガ シーマスター ダイバー300M」の55時間あれば休みの前日、あるいは当日に巻き上げをすれば問題なく休みの間は使用できています。 結局、38時間でも72時間でも週末だけ使うんだったら一緒ってことですね。でも、パワーリザーブの長い時計には何とも言えないロマンと魅力があります。

時計はとまってしまうので時刻合わせは必須です。時刻合わせは最初緊張しました(今もでもちょっと緊張してる)。店の人に「なれれば1分くらいで出来る」といわれましたが、慎重にやって3分~5分位かかっています。几帳面な性格なので秒単位で時刻を合わせているので。

実際、分単位で合わせるだけなら1分でいけるかもしれません。あと、オメガには日付を表示する機能もついているので、日付合わせも含めて3~5分ってとこです。

時刻合わせはめんどくさい行為と思っていましたが、やってみると時計に命を吹き込む作業はとても面白いし、機械式時計の醍醐味ですよね。

次回は日付機能について、これは購入前はいらない機能とおもっていました。なぜなら、週末だけの使用なら時計はおそらく止まってしまい、時刻合わせをして更に日付も合わせる二重の手間があると思ったから。

でも、日付機能には日にちを確認する他に意外な便利機能が・・・次回をお楽しみに。

by しんた

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