「おっさん時計」は最近になって機械式時計の魅力に突然目覚めてしまったおっさんが次なる一本を購入するために必要な知識を深めていくことを目標とした連載です。【毎週水曜日に更新】
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
新年の挨拶はこれくらいで本題の「時計店めぐり旅(路面店編)」です。
路面店、つまり道路に直接面した立地に建てられた店舗の事です。
路面店の全てが直営では無いそうですが、正規店、直営店である事が多くなります。
銀座では並木通りが有名で、名立たるブランドの路面店が軒を連ねています。
路面店は今まで紹介してきたような量販店、専門店とは違い、ブランドごとに店舗があるので、例えばロレックスならロレックスだけの、タグ・ホイヤーだったらタグ・ホイヤーだけのお店となっています。
従って、なかなか入りづらさがあります。
しかし、路面店の決定的な利点は店員さんがとてもそのブランドについて詳しいという事です。
様々なブランドを取扱っている店とは違い、その店で取り扱っているブランドは1つのみなのでおのずと詳しくもなるでしょうし、直営店であれば他では中々知りえない情報も得ることが出来るとだと思います。
しばらく前に路面店(直営)の店員さんに非常に有益な情報を教えてもらったことがありました。
機械式時計の精度を認定するCOSCというスイスの公的機関があり、多くのブランドはこの認定を取得し高精度であることの証明としています。
しかしIWCはCOSCの認定を取得しているという記載をしておらず、また自社のオリジナルの基準があるともHPを見る限り特に記載はありません。
IWCであればおそらく精度についても厳しく審査をしていることであろうとは予測できるのですが、明確に基準があるのかを某時計店の店員さんに尋ねたことがあったのですがその時はよくわかりませんでした。
しかし、後日IWCの直営店舗に訪れたことがあり精度について伺ってみると、やはり自社で厳しい基準を設けて(COSCよりも厳しい基準があるそうです)販売をしているのだそうです。他にも色々と教えて頂きました。
敷居の高さは他の比ではありませんが、しかし知りたい情報があるのなら確かな答えが得られる場所でもあります。
次回は、「時計の厚みについて考えてみる」です・・・お楽しみに。
byしんた