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おっさん時計 #9 「バンド②」

「おっさんは腕時計がもう一本欲しい」は最近になって機械式時計の魅力に突然目覚めてしまったおっさんが次なる一本を購入するために必要な知識を深めていくことを目標とした連載です。【毎週水曜日に更新】

バンドの話。

前回は「樹脂バンド」「革バンド」「メタルバンド」と紹介しましたが、他にも「ナイロン」のバンドもあります。

余談ですが、「バンド」は「ベルト」や「ストラップ」と呼ばれることもあります。メーカによって違いがあり、全てストラップと表記しているところもあります。

樹脂バンド、革ベルト、メタルバンド、ナイロンストラップと呼ばれることが多いですね。

ここからが本題ですが、時計を日常使いしていく上で避けられないのが「水」です。

突然の悪天候、そして「汗」は絶対に避けられない。

紹介した素材の中で最も「汗(水)」に弱いのが“革”です。

革製品全般に言えますが、革は定期的なメンテナンスをしないと劣化してしまいます。

夏の時期は汗が革に染み込んでしまうので、1日使ったら2~3日は使用せず休ませてあげるのが良いそうです。

ならば「樹脂」!ゴムであれば水に対して万全・・・と言いたいところなんだけど、ゴムには「加水分解」という宿命があります。

「加水分解」はゴムが水分を吸ってボロボロになってしまう現象のことで、この現象は空気中の湿気を吸うだけでもおきます。高温多湿の日本ではゴム製品は水に触れることがなくても「加水分解」がおきてボロボロになる運命があるのです。

ただし、新しいゴムがすぐにボロボロになる事はないので、短期間(数年)で考えれば水に強い良い素材です。ただ長い間ずっと使用することを考えるとちょっと不安がありますね。

「メタル(金属)」は錆びるので水に弱いイメージがありますが、時計に使われている“ステンレス”は錆びにくい金属として有名です。ただし、ステンレスは錆びにくいだけで、錆びます(笑)なので、しっかりとしたメンテナンス(水、汗、汚れをしっかり拭き取る)をしてあげないと結局のところ劣化はしていきます。

「ナイロン(布)」は布なので洋服と同じく濡れても乾けばOKですが、汚れます。結局これもメンテナンスが大事。

ここまで長々と書いてきましたが自分がカッコいいと思うのを着ければいいってことです。

どんな素材を選んでも長所短所はあるので、なにがいいかではなく正しくそれぞれの使い方を理解するほうが良いと思います。

次回は「気になる時計」について・・・お楽しみに。

byしんた

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