「おっさん時計」は最近になって機械式時計の魅力に突然目覚めてしまったおっさんが次なる一本を購入するために必要な知識を深めていくことを目標とした連載です。【毎週水曜日に更新】
ロレックスを正規店で買う事が出来たという報告をネット上で見るたびに、眉に唾をつけながら眺めていました。
「デイトナマラソン」というマラソンがあるそうで、ロレックスの人気モデルデイトナを正規店で定価購入するために毎日の様に店舗に訪れ、店員さんに顔を覚えてもらい、店長と仲良くなって、デイトナを購入できた。とか。
夏の暑い日、通い詰めた店舗で店員と雑談がてらのどが渇いたから麦茶でも飲みたいなと言ったら、店員が「麦茶は無いがペプシならありますよ」とGMTマスターⅡ赤青(通称:ペプシ)を出してきて、即座に購入した。など。
都市伝説ではないのかと思うようなエピソードがネット上には転がっています。
実際、ロレックス正規店の店員さんとお話をさせて頂いたことがありますが、店員さん曰く人気のスポーツモデルや新作が店頭に並ぶことはあるそうですが、直ぐに売れてしまうので、ショーケースに並ぶことは大変珍しいことの様でした。
そこで、今回は「ロレックスの身分証提示購入について考える」です。
2019年11月1日より免税店を除く日本全国のロレックス正規販売店で人気モデルの購入については顔写真付きの身分証明書の提示が必要になります。(全てのモデルではなく、人気のモデルのみです)
また、購入した同一モデルは5年間、人気モデルについては1年間購入が出来なくなるようです。
なお、この取り組みには日本ロレックスは関与していないそうで、特約店と呼ばれる正規販売店のネットワークで情報を共有し行う独自の取り組みらしいです。
要するに転売目的に購入されるのを防ぐ目的があり、ロレックスの時計が純粋に欲しい人が適性価格で購入できるようにするための試みになります。
ん、という事は正規店でロレックスが買えるようになるのか。
おそらくすぐに在庫が各店に行き渡ることはないと思いますので、店頭で人気モデルを見かけることは、今すぐにはあまり機会が無いかもしれませんが、いずれは以前と比べてロレックスの正規店で人気モデルに出会えることも都市伝説ではなくなりそうです。
例えば、並行輸入のGMTマスターⅡが200万円位しますが、定価ならばなんと半額!半額で買えるのです・・・まぁ、半額でも100万円近くするので、出会う事があっても一目ぼれで買うのは難しい気がしますね。
次回、「時計店めぐりの旅」です・・・お楽しみに。
byしんた