「おっさん時計」は最近になって機械式時計の魅力に突然目覚めてしまったおっさんが次なる一本を購入するために必要な知識を深めていくことを目標とした連載です。【毎週水曜日に更新】
「最新技術は本当に良いのか?」
機械式腕時計には日付を変更してはいけない時間帯があります。
先日、止まっていたオメガ巻き上げていつも通り使おうとしました。日付も遅れていたので、これもまたいつも通り直していたのですが、竜頭にいつもと違った感覚が伝わってきていました。
いつもであれば「カチッ、カチッ」と日付が切り替わってくれるのに、今回は何か引っかかる手ごたえがあって・・・要するに、日付変更禁止時間で変更していたのです(汗
直ぐに気づけばよかったのに何度か日付を切り替えてから「あーーー!」ってな感じで気付く始末。
取り敢えず時間を合わせて出かけたのですが、30分後に時計を見ると時刻が5分遅れていました。(血の気が引きました)
今まで使ってきてこんなに時間が狂ったことが無かったのに、やっぱさっきの動作で壊れたのか―(泣
そう思っていたのですが、1時間後も2時間後も5分遅れていたので、最初の時刻合わせが間違っていたのです、本当に良かった。日付変更は慎重に行うようにします。
さて、本題ですが「最新技術は本当によいのか?」です。
機械式時計は100年以上も続くメーカーがあります。時計も修理をしながら代々受け継ぎ使用していくものでもあります。
パテックフィリプなどは、パテックフィリプの時計であればどの時代の時計であってもネジ一本から作り直して修理してくれるそうです。
100年とは言わないまでも何十年も前の時計を直そうとすると当時の技術を再現する必要があり、伝統と技術を今に残している必要があります。
一方で新しい技術は日々作られていて、特に素材に関してはシリコン、カーボンなどを積極的に取り入れているブランドもあります。
新しい技術、素材は従来の問題点を根本的に解決する方法として取り入れられていますが、新しいだけにこの先10年後20年後あるいは100年後も同じ技術があり続けるかは不明です。
孫の代まで時計を残していくと考えるのであれば新しい技術を使った時計よりも、従来の古き良き伝統を守りつつ作られている時計を選ぶのもありかもしれません。
次回は「時計に付く傷」です・・・お楽しみに。
byしんた