趣味

おっさん時計 #34「クロノグラフの話」

「おっさん時計」は最近になって機械式時計の魅力に突然目覚めてしまったおっさんが次なる一本を購入するために必要な知識を深めていくことを目標とした連載です。【毎週水曜日に更新】

街中でふと他人の時計を見かけても一瞬で通り過ぎてしまってどんな時計なのか良くわかりませんが、電車の車内であれば暫く同じ空間にいるので、ちょっと観察することが出来ます。勿論、じっと見てしまうと失礼な行為になるのでチラッチラッとだけですが。

その時は自分が座席に座っていて、目の前のつり革につかまって立っている方がいらっしゃいました。

つり革につかまる腕の手首には時計あり、針の動きから機械式時計だとわかりました。カッコいい時計をしているなと思っていたのですが、「あれ?」っと。

なんか時間が違うような気がして、でも逆さまに見ているから違って見えているのかもしれないと、自分の時計を見て確かめると・・・やっぱり違う。

そう、時刻合わせをしていない時計をしていたのです。初めて見ました。

以前、時計販売店の店員さんと話した時に時刻合わせをせずにつける人もいるというのを聞いたことがあったのですが、確かの本当にいました。

つまりその人は完全にオシャレアイテム、アクセサリーとして時計を着けていたのですね。

いつも出かけるときには時刻合わせを1秒単位でしているので、時刻があっていない時計をするのは未知の領域でしたが、時計の楽しみって色々あるのだと実感しました。

そんな色々な楽しみの一つ「クロノグラフの話」です。

クロノグラフという言葉は聞き馴染みが無い人も多いと思いますが、ストップウォッチ機能が付いた時計のことです。

3針(長針・短針・秒針)のシンプルな時計とは異なり、文字盤に複数の針があってよりメカニカルなデザインになっていて男の子心をくすぐるモデルです。機械式時計でありながら、サイドのボタンを押すことで時間を計測することが出来る何とも魅力的な時計です。

3針のモデルだと秒針にあたる針がクロノグラフ針と呼ばれ、ストップウォッチで時間を計測した時のみ動きます。ちなみに秒針はスモールセコンドという小さい針が付いているのが一般的です。

このクロノグラフ針がリセットした時に12時の位置に戻るのですが、この戻り方が一瞬でパッっと12時位置にもどる様子がとてもカッコいいのです。

クロノグラフの時計が欲しいなと色々探していた時もあったのですが、ふと考えるとそれまでストップウォッチ機能の付いているデジタル時計を何年も持って使っていたのですが、ストップウォッチの機能を試しに使ってみた以外に日常生活で使ったことが無いことに気付き、多分あっても使わない機能だなぁと冷静になりました。(ちなみにクォーツのクロノグラフ時計は持っているのですが、やっぱりストップウォッチ機能はつかっていません)

でも、機械式時計のクロノグラフはカッコいい。いつかは欲しい時計の一つです。

次回「タキメーターって?」です・・・お楽しみに。

byしんた

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