「おっさん時計」は最近になって機械式時計の魅力に突然目覚めてしまったおっさんが次なる一本を購入するために必要な知識を深めていくことを目標とした連載です。【毎週水曜日に更新】
都会に行くことがあると、スーパーカーや高級車を見る機会があります。ミーハーなので、いちいち反応してしまい、あれは○○という車で○○○○万円するらしいぞ、いったいどんなん人が乗っているだろうと毎回興奮している“しんた”です。
でも、周りで歩いている人はスーパーカーや高級車に対して無反応なので、周りの人にならってさり気なく興奮しています。
そんなスーパーカーというか、レーシングカーにゆかりのある時計の機能に「タキメーター」があります。
今回は「タキメーターって?」の話。
タキメーターという言葉は前回のクロノグラフ以上に聞きなれない言葉だと思います。
時計には色々と使用目的に合わせて作られたモデルがあり、海に潜るならダイバーズウオッチ、飛行機で世界を飛び回るならGMTウォッチなどが存在します。
タキメーターは、速度を計測することが出来る機能なのです。
どういうことなのか。
前回の話で紹介したクロノグラフ(ストップウオッチ機能)の付いた時計の中に「タキメーター」の機能がついている時計があります。
タキメーターの時計はベゼル(文字盤の周り・時計本体の外周)部分に数字が刻まれています。クロノグラフで時間を計測し、計測をストップさせた時にクロノグラフ針が差している数字が計測している対象の速度を表すようになっています。
ん? まだよくわかりませんよね。
では具体的に。
ここに丁度1kmの直線道路があり、そのスタートラインとゴールラインが両方見渡せるところに自分が立っています。
すると遠くから1台の車が走ってきてスタートラインを越えたところで時計のクロノグラフを作動させます(ストップウォチ計測開始)そして、1km走り切ってゴールラインを越えたところでクロノグラフを止めます。車はそのまま走り去っていきます。
するとクロノグラフ針は時計の外周のどこかを指して止まっているので、そこに「120」と書かれていたのなら、平均時速120kmで走っていたとわかるのです・・・。
ちなみに、数字はキロ表示と、マイル表示があります。
つまり、1kmを何秒で走り抜けたかで速度がわかる機能なのです。
※1kmを30秒で走り抜けた場合、30秒で1km進むので1時間ならば120km進みます。従って時速120kmとなります。タキメーターはこの計算をしなくても直ぐにわかるというわけです。
でも、日常生活では使わな・・・いやっロマンがある(キリッ
次回、「トリチウム」です・・・お楽しみに。
byしんた