コラム

小栗旬筋太郎の検索の向こう側「#6よいこっち」

小栗旬筋太郎です。今週は僕にとってのトラウマ番組、よいこっちです。知名度は無いですが、今の自分を作り上げた一部なので避けて通れないんです(泣)ききわけのない女です(涙)

僕は小5までは成績優秀で、学級委員や生徒会長に断トツで選ばれるタイプだったんですよ。

しかし小6で天久聖一やバカドリル、みうらじゅんに出会ってしまった事で性格と人生が急カーブします。

中学に入りその急カーブを加速させたテレビ番組がこのよいこっちでした。ひん曲がりました。

簡単に言ってしまえば「どサブカル番組(死語)」なんですが、まあインパクトが凄くて毎週ドキドキしてました。

夜中放送だったのでビデオに録画してこっそり見る感じで、別にエロい映像がある訳でも無いんですが親には見せられなかったですね。

1997年から放送だったので、まだテレビがそれなりに滅茶苦茶やってた時だと思うんですけど、その感性の時に「この番組ヤバいな」って思ってたので、当時でも相当アバンギャルドだった気がします。

結果よいこっち好きには有名な話ですが、この番組を企画した人が、フジテレビで滅茶苦茶左遷されたっていう話もあります。

メインで出てたのは亡くなられたボディービルダーのマッスル北村とナース姿の及川仲です。

及川仲って今何やってるかな?って定期的に調べるんですけど、アイドル~役者~タレントを経て、今は旅役者をやられてるそうです。この時空の歪みのような面白い転身にも、実はよいこっちが影響している気がしてなりません・・・

ショート映像をいくつも見る構成なんですが、例えば軍服着てるドイツ三本って人が心霊スポットで大人のおもちゃみたいなの紹介したり、

オカマの占い師さんが一般人を占って、最初は優しい事言うんですが、途中から「病気や車に気を付けなさい」とか命に関わるような事を言い出して詰めて泣かせるドッキリとか、

芸人のGO!ヒロミ44が全裸でポエム読んだり、

とにかく全てが強烈でした。1つ企画をwikiから引用すると、

「井原秀和円奴S(スーパー)のよいこっちミュージック

毎回70年代~80年代BGMをバックに井原秀和円奴Sとゲスト(オナンスペルマーメイドなど)が、そのBGMの適当な解釈をするコーナー」

みたいなのもありました。もう意味が全くわからなかったけど、毎週痺れてました。基本オカマの人ばっかり出てた印象もあります。とにかく全部のネタが下品でキワキワでした。

後々考えるとこの番組を見た日から、僕は上手く笑えなくなった様な気がします。でも滅茶苦茶ハマってました。

その影響で順調におかしくなった僕は、クイックジャパンに根本敬や村崎百郎、週刊プロレスより紙のプロレスを読むような、本当に嫌な子供になってしまいました。

「ゆきゆきて神軍」より先に「神様の愛い奴」を先に見てた子供です、呆れます。

↑ここら辺は本ならもう注釈だらけだったと思いますが申し訳ないです、セルフでお願いします。

さらに上京した後、先ほどのGO!ヒロミ44や同じく番組に出てた寒空はだかの地下ライブに通いつめる事になるので、本当に悪い影響しか受けてません。

番組の中でマッスル北村が毎回言ってた、

「どうだい?具合、悪くなっちゃうだろ?」

はずっと僕の心のベストテン第一位ですね(トラウマ部門)。

これで少しでもよいこっちに興味を示されたら、是非一度見て頂きたいです。違法な感じで見るしかなくなっちゃってますが、定期的に新しい動画があがるのでカルト的な人気はいまだにあると思います。

で、これを書くので改めて見直したのですが、なんか・・・言う程面白くなかったですw20年前ですしね。

そこまでドキドキしなくなってたのはやっぱり大人になったからでしょうか。

とはいえ今、学校で悩んでる子供がいたらうちにあるVHSのよいこっちを見せて、

「世界はこんなにも広いんだよ、おじさんの所くるかい?はちみつもあるよ」

って言って見せてあげたい、そんな番組ですね。

という訳で世界が平和になった所で来週は皆さんがもっと興味あるやつにします、ありがとうございました。

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小栗旬筋太郎
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爆笑問題カーボーイ・メールナンバー1グランプリ2018優勝
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